テレビだけでなく、モデル業やプロデュース業でも活躍するGENKINGさん
今回お話を伺ったのは、“謎の美男子”とインスタグラムで話題となり、今ではテレビやモデル業などで活躍されているGENKING(ゲンキング)さん。実は料理がお得意で、テレビ番組で披露したおもてなし料理の腕前は相当なもの。ご自身の料理専用のインスタグラム(@genkingkitchen)でもその様子がうかがえます。
GENKINGさんが料理をするようになったきっかけや盛り付けのコツについて聞いてきました。
8年間の主婦時代がベースに!料理は30分以内が鉄則!
――はじめまして。今日はよろしくお願いします!いつもGENKINGさんの2つのインスタグラムを拝見しておりまして、おうちごはん編集部内でGENKINGさんの料理がよく話題になっていました。
GENKINGさん(以下、GENKING):ありがとうございます。今日はよろしくお願いします。
ファッションとごはんの写真を混ぜたくなくて、インスタグラムアカウントを勝手に分けちゃったんですよね(笑)。ごはんアカウントのフォロワー数が増えるまではオフィシャルでもごはん写真を投稿して誘導しているけれど、ゆくゆくは完全に投稿写真を分けていくつもりです。
↑GENKINGさんのインスタグラムアカウントは2つ。
料理専用アカウント(左)とファッションや日常が垣間見られるオフィシャルアカウント(右)をぜひチェックしてみてくださいね。
――そうだったのですね。私たちもオフィシャルアカウントから料理アカウントを知ったところでした。普段お料理はどれくらいの頻度でされているんでしょうか?
GENKING:基本は好きな人がいるときしか作らないんですよ。彼がいるときは朝ごはんを作ったりするけれど、外食とロケ弁当が多くて。一人で家で食べるときは粗食で、豆腐素麺かおかゆを食べてますね。一人分だとなかなか食材が使い切れないので。
↑GENKINGさんがよく食べているという豆腐素麺。この日は納豆とネギ、海苔もトッピング。
――料亭のようなおいしそうなごはんは、彼がいらっしゃるときだったのですね!手が込んでいるように見えるのですがどれくらいの時間をかけて作っているのでしょうか?
GENKING:30分以上はかけないですね。ごはん作りに時間をかけたくないので簡単なものが多いですよ。
8年間の主婦時代は18時にバイト終わって買い物して帰ってきて、彼が帰ってくる20時までに家事を全部やらなきゃいけなかったから、とにかく早く作れるものばかり。下ごしらえに時間がかかるものはやらなくて、朝に肉を塩麹で漬け込むくらいだし、作り置きするとしてもきんぴらごぼうや漬物、ピクルスくらい。
作り方も調べたりしなくて、目分量で作っちゃうし、実は結構雑なんです(笑)。
――主婦時代の経験が今もずっと繋がっているんですね。
GENKING:主婦の時は一週間の食費は3,000円でやりくりしていて、スーパーで安く手に入った焼きそばや餃子が続く日がどうしても出てきてしまって……。そんな中で「どうやって盛り付けたらおしゃれに見えるかな?」というのをずっと考えていて、「やっぱりお皿だ!」と。
ブランド品が好きだったこともあって、食費を節約してエルメスの食器を買ってみたり、家ごはんだけどカフェっぽく盛り付けるというのを続けていたら盛り付けのセンスが上がっていった。それが今の器好きのベースになっていますね。
コンビニごはんも器に。ごはんを楽しむ盛り付けテクニックとは?
GENKING:そうそう僕、お惣菜もプラスチック容器のまま食べないんですよ。必ず全部盛り付け直すんです。このちょっとしたひと手間で寂しい気持ちにならないんですよ。
――でも食器を洗うのが面倒ではないですか……?
GENKING:食器洗いが本当は一番嫌いなんだけど、プラスチック容器で食べるのがすごく嫌だ……なんか、嫌なんですよ。家で一人でプラスチック容器のままごはんを食べていると、プラスチック容器の人生になるというか。プラスチック容器で食べている自分が嫌なんですよね。なんかね、悲しい気持ちになっちゃうの。
――ほ、本当に嫌なんですね。でも言われてみればその気持ちすごくよくわかります。
GENKING:僕の料理は盛り付けでおしゃれに見せているだけで、凝っていないんですよ。ありものをアレンジしているだけで、炊き込みごはんの素にのどぐろを追加してごはんを炊いたり、レトルト食品に何かプラスしたりしています。カップ麺も器に移し替えるし。
――えっ、カップ麺も器に移し替えるんですか?
GENKING:器に移し替えて、ネギを盛り付けて食べますね。寂しい気持ちにならないし。カップ麺にお湯を入れてレンジでチンすると、生めんみたいになっておいしいですよ。
――カップ麺をレンジで加熱する技は初耳でした……!それでは、おうちごはんの読者でもマネできる盛り付け技はありますか?
GENKING:色味を足すこと、ですね。ネギ、プチトマト、パセリは飾りのために常に冷蔵庫にあるかな。下茹でしたオクラやブロッコリー、さやえんどうは冷凍庫にストックしておいて、肉じゃがに添えたり。
唐辛子も色々種類があるけど、糸唐辛子が使えるんです。のせるだけでちゃんとした料理に見えますよ。
器選びもファッション感覚で。エルメスに納豆パスタがGENKING流
――おすすめのお店やブランドを伺ってもいいでしょうか。
GENKING:好きなブランドは、SELETTI(セレッティ)やFornasetti(フォルナセッティ)。2つの柄が1枚になっているこのお皿はSELETTIのもの。
箸や小鉢は100円ショップがおすすめ。使っている箸は全部そうですね。TOKYO interior(東京インテリア)やニトリも安くておすすめですよ。
ZARA HOME(ザラホーム)は高いけれど色味がおしゃれで、淡くくすんだ感じに写真を加工するのが好きな人にはいいかと。
でも、コップやグラスはSupremeやバカラのものを使っています。小物でいいものを入れたいんですよね。
今は問屋さんで買うこともありますよ。
――えっ、合羽橋とか行かれるんですか?
GENKING:そうですね。職人さんが使っているようなものがたくさんあるし、何より安い!鍋焼きうどんをつくるときにも普通の鍋を使いたくなくて、一人用の土鍋や鉄鍋を探したり。
やっぱり味も大事だけど、見た目に一番こだわってますね。
――器の使い方にもこだわりがあるんでしょうか?
GENKING:豪華な料理ほど100円ショップで買った器、オムライスとか見た目がシンプルな料理ほど高い器に盛り付けています。例えば、エルメスのお皿に納豆パスタを盛り付けたりね。このギャップがかわいいんですよ。
――ギャップを楽しむあたり、ファッション感覚ですね。
GENKING:そう。ファッションと一緒で、食器を買うときは見た目で決めますね。値段ではなく、かわいいかかわいくないか。あとは、ストリートブランドの食器を入れ込むのがかっこいいと思う。Supremeのコップやレンゲ、丼もよく使ってる。
――器を買う際のポイントはありますか?
GENKING:本当に欲しいものしか買わないようにすると、自分の周りにいいものだけ集まるし、結果長く使えると思うな。100円ショップの器でも捨てたくないものたくさんありますよ。
あと、エルメスの食器なんかは食洗機が使えないから割れないように丁寧に洗うようになるんです。普段からいいものを扱うようにすると、気分が上がるし、優雅な気持ちになるし、物を扱うときにがさつにならない。いろんな面でプラスになりますよ。
――なるほど……ものを大切にすることが所作にも繋がるのですね。GENKINGさんの振る舞いにも日頃のそういった積み重ねが表れていらっしゃるんだなと感じます。
GENKINGさんのインタビュー後編は「今イケてる人はサンマを焼いている!」。
ぜひご覧ください!