人気キャラクターが続々!えとにママさんの子どもが喜ぶおうちごはん
プロフィール
えとにママ
会社員
栃木県足利市出身。現在は夫、9歳・7歳・5歳の3姉妹、義父とともに東京で暮らしています。
趣味は、子どもごはん作り、子どもおやつ作り。
「おいしいごはんで子どもたちの心も体もすくすく育つ」をモットーに、毎日のごはんの記録をインスタグラムにアップしています。
インスタグラムアカウント:@etn.co_mam
―― 3姉妹のお母様ということで毎日お忙しいかと思いますが、普段のおうちごはんはどのような雰囲気で過ごされているのでしょうか。
ひとことで言うと戦場です(笑)。夕食は、仕事からの帰宅とともに調理を始め、だいたい20分で完成! ちょっと余裕がある時は、そこにキャラクターがのります(笑)。
お腹ペコペコで待っている子どもたちは、私の撮影タイムをぐっと堪えて待ち、「OK!」の号令とともにわーっと食べ始めます。
「おいしい!」「おいしくない!」「私のが少ない!」「そっちのがかわいい!」など言いながら、大笑いしたり、ケンカしたりと落ち着くことのないおうちごはんです。
日本の四季ごはんや記念日のごはんは、長女が離乳食を卒業したころから欠かさず作っています。正月、節分、節句、七夕、十五夜、冬至……。なかでも子どもたちは七草粥と十五夜を毎年とても楽しみにしてくれているようです。
年末年始は、1年で唯一実家でのんびりお料理ができます。新年の五穀豊穣、無病息災を思い、今年は犬をモチーフにしたお料理を豆皿に少しずつ盛り、3姉妹一人ずつお揃いの祝い箸とお節料理を作りました。
―― 季節感とユーモアのある料理の数々に目を奪われます。もともと料理はお得意だったのでしょうか?
いえいえ、今でも得意ではありませんよー。ただ、食に関わる全てのことが大好きなんです。作るのも食べるのも呑むのも見るのも。時間さえあれば、1日中キッチンに立っていたいとさえ思います。
料理の域とはちょっと離れますが、キャラクターの細かい作業、特に海苔のカットなどは回を重ねるごとにコツが分かってきました。直線はパリパリ海苔で、カーブは海苔をごはんの湯気で少し湿らせたり……など(笑)。「好きこそ物の上手なれ」ですね。
―― たしかに海苔の使い方、素晴らしいです(笑)。以前からキャラクターをモチーフにしたごはんやおやつを作られていますが、作るようになったきっかけは? お気に入りも教えてください。
最初は、好き嫌いが多くて好みの難しい次女の興味を引くために作り始めました。今では完全に私の趣味となっていますが(笑)。ちなみに次女はというと……おいしくなさそうなキャラクターがのっていると、ごはんごと食べてくれないこともあります……。ごはんは作るよりも食べさせる方がずっとずーっと難しいんです(涙)。
お気に入りは「ニモのタルタルごはん」。これは海を越えて(ニモだけに)たくさんの「いいね!」をいただきました。インスタ映えを意識するようになったのもこの頃からです。この後いろいろなお茶碗のごはん(#山盛りお茶碗)を作っています。
「サザエさんの目玉焼きごはん」もたくさんの「いいね!」やフォローをいただきました。きっと、ものすごく好きな人もものすごく嫌いな人もあまりいないであろう、ちょうど良い心地良さの「サザエさん」が大好きです。これからもいろいろチャレンジしたいと思っています。
「アンパンマンのゼリーよせ」は、最近のおやつでは一番のお気に入りです。「こんなのあったらいいな~」が形になりました。
―― 「オバケのQ太郎」や「キテレツ大百科」のコロ助、「はじめ人間ギャートルズ」など、大人世代にしか分からないような懐かしのキャラも続々登場していますが、お子さんたちの反応は?
藤子不二雄さんシリーズは、テーマパークに連れて行ってから作るようになりました。子どもたちはコロッケが大好きなコロ助には特に夢中です。
ギャートルズは、骨つきお肉を食べる時に私が思わず「ギャートルズみたいにかぶりつけー!!」と言ったことで、子どもたちも知りました(笑)。
知りたがりの子どもたちにとっては昔のキャラクターも興味の対象で、普段の会話にも出てくるなど、どんどん広がりを見せています。
―― 森映子さん(@estyle1010)が作る「#焼きチーズトーストアート」のボーダーTシャツ柄を応用した「ジャイアントースト」も面白いです! そういうアイデアは「ピカッ!」とひらめくのでしょうか?
映子さんの作品は大好きで、いつも2度見3度見してしまいます。焼きチーズトーストアートのボーダーTシャツ柄を拝見した時は、「ジャイアンだ!」とピンときました。
アイデアは……「ピカッ!」っていうと大げさですが、ひらめくことがほとんどです。
作る時、すでにキャラクターが決まっているということは少なくて、調理をしながら仕上がりを想像し、キャラクターを決めることが多いです。
―― そんなごはんの数々をインスタグラムに投稿するようになったのはいつからでしょうか? そのきっかけは?
始めたのは2016年2月なのですが、こちらのアカウントを作ったのは2016年10月9日です。
職場の仲良しの同僚に教えてもらったことがきっかけでした。初めは非公開で、子どもの写真と撮りだめていた子どもごはんをポストしていました。フォロワーはママ友や職場関係の方のみ。ただ、世の中的にキャラ弁に対して賛否両論があったので、見てくれている相手のお顔がわかる分、手作りの子どもごはんを頻繁にポストすることに気が引けてしまって……。
そこで、子どもごはんの記録と、ご興味を持っていただいた方のみ見ていただけたらな~と、別アカウントを作り公開するようになりました。
―― 子どもごはんの記録として特に思い出深いものは?
「赤ちゃんのあんよパン」は、パンを焼き始めたころのポストです。娘たちが歩き始める前の土踏まずのない、ぷっくりした赤ちゃんの足の裏を想像しながら作りました。作りながら萌え~でした。
「はれときどきぶたクッキー」は、私が小学生の時に好きだった本を娘が「ママ! この本おもしろいんだよー!」と言って学校で借りてきた時に作りました。このころは『スイミー』、『バムとケロ』シリーズ、『おたまじゃくしの101ちゃん』、『こぐまちゃん』シリーズなど、子どもたちが大好きな本や絵本をパンやクッキーで作ることがブームでした。
「芋掘り遠足のお弁当」は、小さいお弁当の中では一番のお気に入りです。保育園では給食なので、年に数回のお弁当の日は娘も私もすごく楽しみです。このサイズのお弁当箱を使うのもあと何回くらいかな~と思うとさびしいです。
―― 子どもごはんの記録であり、お子さんの成長の記録でもありますね。今やインスタグラムは手放せない感じでしょうか?
実は、子どもが荒れた時期はインスタグラムへの投稿の意味を考えたり、やめた方が良いかな~なんて思ったりしたことが何度もあります。そんな時にいただく温かいコメントやたくさんの「いいね!」が、次の日の投稿へと背中を押してくれました。
子どもたちの様子を良く知るママたちは「大丈夫だよ! 今日もいい子だったよ! インスタグラム見たよ!」と言っていつも応援してくれています。また、実家の両親と姉、子どもごはんを何でもおいしいと言って食べてくれるパパ、一番批評の厳しい子どもたちの応援もあり、今では生活の一部として、とても楽しんで投稿しています。
とはいえ、フォローしてくださる方や、「いいね!」をしてくださる方の数字を正面から見ることができない器の小さすぎる私です(笑)。
―― たしかに投稿する以上、数字は気になるところですよね……(笑)。おうちごはんをおいしそうに撮影するために気を付けていることはありますか?
写真は、SonyのAndroid携帯で撮っています。撮影時間が限られているため、背景や構図はさほど気にしていません。食材の艶や脂ののり、照り具合など一番おいしそうな部分がきれいに写るように心掛けています。
―― では、盛り付けのコツはありますか? 参考にされているものがあれば教えてください。
私がフォローさせていただいている方々のお料理は、どれもとても勉強になります。繊細で丁寧なお料理や、素敵な器とテーブルコーデにとても憧れます。ただ、今の我が家の生活は丁寧な暮らしには程遠くて……。実際のところ男飯や、育ち盛りのお子さまに作る豪快でおいしそうなごはんとお弁当がとても参考になっています。
―― 最後に、えとにママさんにとって、おうちごはんとは?
何かかっこいいことを言いたいところですが……今の私にとっておうちごはんは、「がんばり時の、ふんばりごはん」です。今は、とにかく子どもたちを大きくするために一生懸命作り、一生懸命食べさせています。いつか子どもたちが大きくなって、自分で誰かのためにおうちごはんを作ることに行き詰まったら、「うちのママはお料理が大好きだったけど、いつもヘンテコなごはんを次々と必死な顔して作ってたな~」なんて、笑い飛ばしながら、行き詰まった心に風を通してくれたらうれしいです。
ありがとうございました!
ギャートルズもオバケのQちゃんもコロ助も分かる私としては、えとにママさんが作るおうちごはんはどれもツボです(笑)。お子さんたちがいつの日か作るおうちごはんは、どんなごはんになるのでしょう。えとにママさんの子どもごはんの記録、これからも見守っていきたいですね!