
おうちでも三重の名物グルメを楽しもう
伊勢神宮やF1の鈴鹿サーキットがあることで有名な三重県。今回は三重の名物グルメのひとつ「四日市とんてき」について探ります! おうちでも再現できるレシピや、あるとより本場に近づける(!?)おすすめ調味料もご紹介します。
「四日市とんてき」とは?
三重県四日市の名物である「とんてき」。この名前の由来はシンプルで「トン」は「豚(とん)」、「テキ」は「ステーキ」、つまり”豚のステーキ”という意味なんです。四日市の西新地にある「来来憲(らいらいけん)」で作られたのが始まりとされています。
それならポークソテーじゃないの? という声が聞こえてきそうですが、ポークソテーのようでポークソテーではない、とんてきの定義がありました。それはこちらの4つ!
(1)ソテーした厚切りの豚肉である
(2)黒っぽい色の味の濃いソースが絡められている
(3)にんにくが添えられている
(4)付け合わせは千切りキャベツが主である
出典:http://tonteki.com/tonteki.html
さらに、一枚肉の片側がつながっており、深い切り込みが入ったグローブ状の形も特徴のひとつですが、お店によってスティック状に切ったものあれば、切らないとんてきもあるのだそう。
今回はグローブ状の四日市とんてきレシピをお届けします。
本場の味を再現!四日市とんてきレシピ
材料(2人分)
・豚ロース肉……2枚(250〜300g)
・にんにく(厚めのスライス)……2片
・ラード(サラダ油で代用可)……大さじ1
・塩……適量
・こしょう……適量
・薄力粉……適量
・きゃべつ(千切り)……適量
<たれ>
・ウスターソース……大さじ2
・しょうゆ……大さじ1
・みりん……大さじ1
作り方
1. たれの材料をすべて合わせて混ぜておく。豚ロース肉は深い切れ込みを4箇所に入れてグローブ状にし、塩とこしょうを振り、全体に薄力粉を薄くまぶす。

2. フライパンにラードを入れて火にかける。ラードが溶けたらにんにくと1の豚ロース肉を入れて両面にこんがり焼色がつくまで焼く。

▲サラダ油でも代用可能ですが、ラードを使うとコクと甘みが増してより本格的な味わいに!

▲にんにくはごろっと大きめに切るのがポイント。
3. 両面にこんがりと焼き色が付いたらたれを回しかけて煮詰める。豚肉が焦げないようにだけ気をつけましょう!

4. たれが煮立って大きな泡が出てきたら、全体にたれを絡めて出来上がり。

味の決め手はウスターソース

とんてきを作る際に必ず用意したいのがウスターソース。東海地方では定番の「コーミソース」を使いました。濃厚でうまみが強いソースです。私の実家にも常備されていたウスターソースはもちろんこれ。女優の山本陽子さんが「値段は高いがいい味です」と言っていたCMは伝説です!

付け合せには千切りキャベツをお忘れなく。たっぷり添えていただきましょう!
とんてきの味付けはウスターソースにしょうゆとみりんを合わせただけという、每日のごはん作りでも助かるシンプルさ。コクがありながらもしつこくない甘辛味で、ごはんもビールも進みます。
三重ではとんてき専用のたれも販売中
ちなみに、とんてきのたれは三重県内のスーパーやお土産屋さんでも購入できます。これは三重土産にもぴったり!

私が今回入手したのは上の写真の2種。
左の「四日市とんてきのたれ」(三重斉藤物産)は甘めでとろみがあり、これ1本で甘辛味がきまるので、私はひそかにとんてき以外の料理の味付けに使うことも。
右の「四日市とんてきソース」はコーミソースのコーミ社が製造していることもあり、これは完全にウスターソース……笑!スパイシーさが強いコーミソースに対し、こちらのトンテキソースは甘みと酸味を感じました。
四日市とんてきの定義にあった “黒っぽい色の濃いソース” をクリアしていれば、味付けも千差万別。自分好みの四日市とんてきを追求するのもおもしろそうです。
三重県のプロモーションサイト「つづきは三重で」にて、三重のご当地レシピを紹介中!
三重の情報WEBメディア「つづきは三重で」では、四日市とんてきの他にてこね寿司と亀山みそ焼きうどんのレシピも公開されています。本場で味わえる日を楽しみにしつつ、おうちでトライしてみてはいかがでしょうか。