英国料理研究家の鈴木綾夏（@ayakacooks）です。

明けましておめでとうございます！
本年もよろしくお願いいたします。

今年も皆さまにとって、素敵な2022年になりますように。

さて、新年最初のコラムでご紹介するのは、英国の郷土料理でもあるお魚料理「フィッシュパイ」です。

以前、これまた英国では定番のパイ料理である「コテージパイ」をご紹介しましたが、今回ご紹介する「フィッシュパイ」もパイシートを使わずに作るパイ料理です。

パイシートではなく、ふわふわのマッシュポテトを上にのせてオーブンで焼き上げます。

英国ではスーパーでも購入できるメニューなのですが、留学時代の私にとってはこのフィッシュパイがご馳走でした。もちろん、コテージパイやシェパードパイも大好きだったのですが、フィッシュパイを見つけるとどうしてもフィッシュパイを買ってしまっていました（笑）。それくらい好きだったんです！

寒い日にもぴったりの料理なので、ぜひみなさんもおうちで作ってみてくださいね。

・サーモン……200g

【A】
・えび……100g
・冷凍グリンピース……40g
・玉ねぎ……1/2個
・にんじん……1/2本

・バター……20g
・小麦粉……20g
・牛乳……300ml

【B】
・ディジョンマスタード……小さじ2
・パルメザンチーズ……15g
・ナツメグ……少々

・塗り卵……1個

＜マッシュポテト＞
・じゃがいも……3個（350g〜400g）

【C】
・バター……20g
・生クリーム……50ml
・塩……少々
・白こしょう……お好み

・じゃがいもは皮を剥き、一口大に切る。にんじんは1cm角に切る。玉ねぎは薄くスライスする。

・えびは背わたを除いてボウルに入れ、塩少々と片栗粉大さじ1（分量外）を加え軽く揉み込み、流水で優しく洗いったらキッチンペーパーなどで水気を拭き取り、2cm幅に切る。

・オーブンを200℃に予熱しておく。

＜マッシュポテトを作る＞
1. 鍋にじゃがいもを入れ、ひたひたになるくらいの水と塩小さじ1/2（分量外）を加え、強火にかける。沸騰したら中火にし、じゃがいもに竹串がスッと通るようになるまで茹でる。（約10分〜様子をみる）

2. じゃがいもが柔らかくなったらお湯を捨てて中火にかけ、鍋を揺すりながら粉が吹くまで水分を飛ばす。

3. 粉ふきいもが出来たらCを加え、滑らかになるまでよく混ぜ合わせる。

＜フィリングを作る＞
4. フライパンにバターを中火で熱し、Aを加え、玉ねぎがしんなりするまで炒める。

5. 小麦粉を加え、粉気がなくなるまで全体をよく混ぜ合わせ、しっかりと炒め合わせる。

6. 牛乳を数回に分けて入れ、とろみがつくまで中火で加熱する。

7. 全ての牛乳が入れ終わったら、サーモンとBを加えよく混ぜ合わせ耐熱容器に入れる。

8. スプーンを使い、マッシュポテトを全体に伸ばしていく。

9. マッシュポテトの全体に溶き卵を塗り、オーブンに入れ200℃で焼き目が付いたら完成。

チーズがお好きな方は、ぜひお好みのチーズをのせて焼いてみてください。私の友人は、買ってきたフィッシュパイに、冷蔵庫にあったチェダーチーズをたっぷりとトッピングして焼いていました。とろ～りとろけるチーズがたまりません！

今回はサーモンを使いましたが、こちらもお好みのお魚を使っていただいてOK。たらなどの白身魚で作ってもとてもおいしいです。

カリフラワーやホウレン草、アスパラなどの野菜を入れるのもおすすめ。

お好みのアレンジも楽しみながら作ってみていただけたら嬉しいです。

私が「フィッシュパイ」を食べながら聴きたい一曲は、米ニューヨーク出身の女性シンガー・ソングライターSy Smithの『Feeling Good featuring DominiqueXavier』という曲です。

ジャズを歌う彼女はとってもカッコイイです！　ぜひ聴いてみてください！