【イタリアマンマのおうちごはん】手軽なサスティナブル家庭料理「パンツァネッラ」

硬くなってしまったパン、みなさんはどうしていますか?捨ててしまうのはもったいないですよね。今回、緒方美智子さん(@michiko_frua_ogata)に教えていただくのは、そんなパンをおいしく再利用した家庭料理です。シンプルですが、これが病みつきになるくらいおいしいのだとか。ぜひ試してみてくださいね!

硬くなったパンで作るやみつきサラダ

Ciao!  料理家の緒方美智子(@michiko_frua_ogata)です。

いま、サスティナブル、地球環境に優しい、再生可能、持続可能などSDGsは色々な分野でキーワードとなっていますね。食の世界でもフードロスを減らすことは大きなポイントです。

もともとイタリア料理は「Cucina povero クチーナ ポーヴェロ」と呼ばれ、限られた食材、捨ててしまう食材などを工夫した農民庶民の貧しい家庭料理がベースで生まれてきたものです。

さて、今日ご紹介する「Panzanella パンツァネッラ」はトスカーナ地方の代表的な家庭料理。古くて硬くなってしまったパンを再利用した料理はイタリアにはいくつかありますが、これはその中のひとつ。

水やビネガーをパンに浸して野菜と一緒に和えるだけ、というシンプルな料理。

一見、地味ですが、水分でふやかすことによってビネガー、オリーブオイル、トマトのエキスなどが程よく染み込んで、本当においしくてやみつきになります。しかも家庭料理なので手軽にできるのは嬉しい。

基本的に葉物は入れずにきゅうり、セロリ、トマト、赤玉ねぎだけですが、家庭によってレシピはさまざまです。

作ったら、すぐには食べず冷蔵庫で30分〜1時間置くと味が全体になじみます。2日ぐらいだったら作り置きも可能ですよ。

以外とボリュームもあるので、満足感のあるひと皿になります。生ハムやチーズの盛り合わせなどを添えれば、気軽なランチのおもてなしにもなります。

パンツァネッラ

材料(2~4人分)

・パン(チャバッテ、パテドカンパーニュ、バケットなど少し乾燥気味がよい)…… 100g
・水……100cc
・熟したトマト(中) ……2個
・きゅうり……2本
・セロリ……1/2本
・紫玉ねぎ……1/2個
・エクストラヴァージンオリーブオイル……大さじ2
・白ワインヴィネガー……大さじ2~3
・塩、胡椒……適量
・イタリアンパセリまたはバジル……適量

作り方

1. パンを1cmぐらいの厚さにスライスして2cmほどの大きさにざく切する。

2. 1に水を加えて全体を湿らせて10分置く。

3. トマトはざく切り、きゅうりは皮をピーラーで縞模様に剥き、セロリとともに5㎜にスライスする。紫玉ねぎは繊維を断ち切るように横に薄くスライスする。

4. 2のパンを手でちぎりポロポロにする。

5. ボウルに野菜とパンを入れてエクストラヴァージンオリーブオイルと白ワインヴィネガー、塩、胡椒、お好みで手でちぎったイタリアンパセリかバジルを加えてよく和える。冷蔵庫で30~60分置く。

6. 食べるときは少し常温にもどしてから食べる。

オリーブやアンチョビなどでアレンジもおすすめ!

アレンジでトマトをミニトマトにしたり、オリーブやモッツァレッラチーズ(手でちぎる)を加えるのもおすすめです。また、アンチョビやケイパー、生ハム、ゆで卵などを加えてもおいしいです。

それから、トマトは熟している方が、味がよく馴染みます。

ぜひ、おいしいオリーブオイルやビネガーをたっぷりかけて召し上がってください。


ボナペティート♪

緒方美智子(@michiko_frua_ogata)| Instagram

「イタリアマンマのおうちごはん」コラムのバックナンバー

【イタリアマンマのおうちごはん】夏に食べたい「トマトのブルスケッタ」
【イタリアマンマのおうちごはん】夏のおもてなしに「ズッキーニのスカペーチェ」
【イタリアンマンマのおうちごはん】「サーモンクリームのタルティーニ」
【イタリアマンマのおうちごはん】心も身体もほっこり温まる「ミネストローネ」
【イタリアマンマのおうちごはん】見た目もかわいい「アスパラガスのカンノーリ」
【イタリアマンマのおうちごはん】手軽なサスティナブル家庭料理「パンツァネッラ」

【イタリアマンマのおうちごはん】手軽なサスティナブル家庭料理「パンツァネッラ」

Share this