【GW特別編~後編~】また訪れたくなる、とっておきの喫茶店&カフェ
気ままに自分のペースで暮らすように旅をしながら、世界各地で出会ったおいしいものや暮らしのスタイル、そしてとっておきのごはんについてご紹介する、おうちごはん編集部micoのコラム。
石垣島の無農薬野菜をたっぷり使った“あくびプレート”が人気の喫茶店と、素敵な空間でアフタヌーンティーが楽しめる長崎のカフェについて取り上げた前編に引き続き、後編では秋田と仙台を旅して出会ったとっておきの喫茶店&カフェをご紹介します。
秋田「クイーン」
旅のはじまりはここから。ずっと気になっていた温泉宿を訪れるため、数十年ぶりに秋田へ。
「鹿角方面へ初めてお越しでしたら、鹿角花輪の市街地でも見所がありますので、散策もおすすめしています。昭和レトロな喫茶店や、旧酒蔵の建物が見学できる場所もあります。」
この日お世話になった「yuzaka」のオーナーさんから教えていただいた情報を元に、鹿角花輪の市街地を散策した後、伺ったのがこちらのお店。
JR鹿角花輪駅から歩いて7分くらいのところにある、昔ながらの喫茶店「クイーン」。
古き良き、趣のある店内。まるでここだけ時が止まってしまったかのような、ゆったりのどかな時間が流れています。
素敵なご夫婦が営む、昭和の時代を彷彿とさせる喫茶店。お食事からデザートまでメニューの種類も豊富で迷ってしまいます。
ハンバーグやグラタン、ドリア、オムライス……どれも気になりましたが、メニューの一番最初に書かれている喫茶店の定番をオーダーすることに。
ほかほかの湯気とともに漂うトマトソースの香り。できたてあつあつのナポリタン、最高においしかった~~!!
サラダ付きのナポリタンは、なんと500円! ランチタイムはマスターが一杯ずつ丁寧に入れてくださるおいしいデミタスコーヒーまで……、
なつかしさあふれる時間と空間、いつまでもこのまま続いてほしいと願わずにはいられません。
昭和レトロの素敵な喫茶店を教えてくださった、地場産食材や発酵食品をふんだんにつかった創作マクロビ・ヴィーガン料理が楽しめる温泉宿「yuzaka」については、またの機会にご紹介したいと思います。
仙台「omitu(オミツ)」
秋田の後は、盛岡を経由して宮城県へ。
どこかノスタルジックな雰囲気を感じられる「omitu(オミツ)」は、仙台にある完全予約制のランチが楽しめるお店。
料理長が厳選した旬の食材をたっぷり使用した一汁九彩膳、手作りのお菓子をこだわりの中国茶や紅茶とともにいただくおやつ膳など、メニューを見ているだけでわくわく。
お店の方におすすめを伺って、一汁九彩膳とともに食中茶、食後茶、お菓子が楽しめるおみつ膳をお願いすることに。
お店のロゴの焼印がかわいい生海苔のだし巻き玉子から一口いちご大福まで、素敵なお皿に盛り付けられた9種類のお料理&お菓子に、きりたんぽ汁と五穀ごはん。
一品一品丁寧に作られていることが伝わってくる、まるで宝石箱のようなお膳。食中茶の和生姜焙じ茶とともに、おいしくいただきました。
食後茶として提供されたのは、黄金桂という青茶。お楽しみのデザートは、おみつぷりんやどらやきなど5種類の中から迷いに迷って白玉クリームあんみつをチョイス。
ホスピタリティあふれるサービスとスタイリッシュで心地よい空間、ここにいるだけで幸せな気持ちになれるとっておきのカフェです。
仙台「Northfields(ノースフィールズ)」
旅の途中にInstagramで見つけて、重い荷物を持ったまま仙台駅から直行した「Northfields(ノースフィールズ)」は、開店前から行列が絶えない人気のカフェ。
到着した時にはすでに5組ほど並んでいましたが、何とかオープンと同時に入店することができました。
温かみのある木の扉を開けると、スコーンやキャロットケーキなど手作りの焼き菓子がたくさん並んでいて。どれもおいしそうで目移りしてしまいます。
イギリス人と日本人のご夫婦による、14席の小さなカフェ。センスあふれるおしゃれなアンティーク家具や雑貨が散りばめられていて、思わずうっとり。
クロテッドクリーム&いちごジャムが添えられた、ザクザクとした食感と香ばしさがたまらないプレーンスコーンと、スパイスがほのかに香る自家製チャイ。
一口ごとにしみじみおいしくて、素朴な味わいに心からいやされて……、
再び訪れたくなる大好きな場所がまたひとつ、仲間入りしました。
また旅をはじめよう!
今回のGW特別編では、旅して出会った喫茶店&カフェを厳選してご紹介しましたが、少しずつ日常を取り戻していく中で、ワーケーションやステイケーション、ブリージャーなど、新たなスタイルで旅を楽しんでいる方も増えています。
美しい景色や文化、地方色豊かな料理などその土地ならではのとっておきを求めて……、自分のペースでまた旅を楽しめたらいいですね。