
【北海道編】おうちごはんサポーターズによるご当地企画
こんにちは!
おうちごはんサポーターズ北海道担当の@chiisanashiawasekitchenです。
夏だ~!! と感じる期間が短い北海道ですが、今年はめずらしく6月下旬頃から暑い日々が続いています。
今回お届けする「サポーターズ便り」は、北海道ご自慢の旬の食材を、自ら収穫&生産者さんに取材した記事にして紹介してみたいと思います!
さっそくご紹介する食材はというと、全国には出回らない幻の実といわれる「ハスカップ」です!
北海道ご自慢の旬の食材「ハスカップ」
「ハスカップ」ってなに?
皆さん「ハスカップ」って聞いたことありますか?
ポリフェノールが多く含まれ、栄養価が高く評価されている「ハスカップ」ですが、傷みやすさから流通が難しく、近郊の市場にしか出回らないため、北海道以外ではほぼ手に取ることができないんです。

ハスカップの旬は7月上旬。北海道の玄関口苫小牧市や千歳市から車で1時間ほどで行ける厚真町で栽培されています。
ここは、ハスカップ作付面積日本一を誇る場所でもあり、2018年9月の胆振東部地震の被災地でもあります。
ハスカップは、苫小牧市から厚真町、むかわ町あたりに広がる勇払原野にもともと自生していました。しかし、工業用地開発が進み、ハスカップを残そうと移植され、厚真町に栽培農家が増えていったようです。
ハスカップの生産者さんに聞きました!
今回は「厚真町観光協会」さんからご紹介いただき、「土居ハスカップ農園」さんにおじゃまし、収穫&おいしい食べ方などを教えていただきました。
ハスカップ狩りは初めてだったので、まずはオーナーの土居さんに収穫の仕方を教えてもらいながらスタート。
この下の写真のように、黒い実が熟しているそうです。
まずは黒い実を見つけたら、食べてみる。熟していたら収穫するというスタイル。

「ハスカップの木それぞれに個性があるんです。甘い実がなる木、酸っぱい実がなる木、苦い実がなる木。それぞれの個性の違いをぜひ厚真町に足を運んでいただき、新鮮なハスカップを摘み取って、ぜひその場で生で味わっていただきたいです」(by. 土居さん)
ハスカップの実は黒豆位の大きさ。皮が柔らかくつぶれやすいので、そうっと手に取ります。
ハスカップのおいしい食べ方
今回は収穫だけじゃなく、ハスカップをおいしく食べる方法も教えてもらいました!
ピンク色がカワイイ「ハスカップ大福」
“餅をつくときに餅ができあがる少し前にハスカップを加えると、きれいな色になる”と教えていただいたので、さっそく作ってみました。

冷凍ハスカップに砂糖をふりかけ、しばらく置くと水分が出てきます。その水分をもち米の蒸し終わり頃に混ぜてみました。
この状態から餅をつくときれいに色が混ざっていきます。
つぶあんと一緒に「ハスカップ」を1粒ずつ入れ、餅を包んで大福にしてみました。きれいな色の大福が完成!
気になるお味は……甘酸っぱくておいしい!
ちょっとアートに「ハスカップヨーグルト」
オーナーの土居さんご夫妻に伺ったところ、生のハスカップはヨーグルトに入れてフレッシュな味を楽しむのが一般的とのこと。

収穫した翌日の朝食は、せっかくなのでフレッシュなハスカップをヨーグルトアートにして、見た目でも楽しみながらいただいてみました。
生のハスカップは2日程しかもたないので、残った分でジャムを作り、さらに残った分は冷凍しました。
冷凍したハスカップをどんなふうにいただこうかと、毎日ワクワクしています!
お弁当にも!?「ハスカップおにぎり」
ハスカップは皮が柔らかく傷みやすいこともあり、塩漬けにして梅干しのように保存食としても食べられていたようです。
塩漬けにしたハスカップを梅干しのように入れたおにぎりは、厚真町のソウルフードとして町民の方たちに愛されているんだそう。

冷凍したハスカップに塩を少しふっておき、冷凍のまま温かいご飯に入れてにぎるのが土居さんのおすすめ。ごはんの温かさでハスカップがほど良い加減になんだそうです!
確かに梅干しのようでもあり、おいしい!
ハスカップの魅力を再発見できました
ハスカップを使った料理は、今までもコンテスト等で色々と考案してきましたが、自分で収穫して生産者さんに直接お話を伺たのは初めてだったので、とても勉強になりました。
ぜひ機会があれば、旬の時期にしか味わえないハスカップを農園で味わっていただきたいですが、旬の時期を逃してしまっても大丈夫! 「ハスカップジャム」もお土産としてオススメですよ。
北海道に来られた時は、ぜひ手に取っていただけたらうれしいです。
最後に、取材ご協力いただきました皆様、ありがとうございました。