醤油よりも歴史が深い「煎り酒(いりざけ)」
煎り酒(いりざけ)とは、日本酒と梅干しなどを煮詰めたもので、醤油が普及する前の江戸時代中期まで用いられた調味料。素材の風味を生かす煎り酒は、白身魚をはじめ様々な料理に取り入れる方が増えてきているんだそう。
まずはお魚と合わせて
煎り酒は魚との相性が抜群! 魚の中でも特に白身魚と合わせるのがおすすめです。そのまま刺身醤油代わりとして使うものよし、魚の切り身をホイル焼きにする際の味付けに使えば魚の味をより引き立てることが出来ます。
日本人のソウルフード「たまごかけご飯」
みんな大好きTKG(たまごかけごはん)! お好みの薬味をたっぷりとのせて、仕上げに煎り酒をちょろっとかけて食べると、いつものたまごかけご飯がよりおいしくなるんだそうですよ!
天ぷらがさっぱりと
煎り酒は梅干しを煮詰めて作られているので、醤油などに比べると、香りが強くなく柔らかく味わいで、さっぱりしています。
そんな煎り酒は、揚げ物に合わせると食材の良さを引き出しつつ、さっぱりいただけるのでおすすめです。
隠し味として少し加えてみる
ポテトサラダに少し加えると、一味違ったおいしさになるんだとか。つけだれだけでなく、隠し味として使った炊き込みご飯や、炒めものにもおすすめです。
インスタグラムハッシュタグ「#煎り酒」の投稿をみてみると、結局どんな料理にも合うし、どんな料理も更においしくなることが分かりました!これは試してみたいです!
おうちで作れる「煎り酒」の簡単レシピ
実は煎り酒、おうちにある食材で簡単に作れることが出来ます。試してみたいけれど、購入するまでは……という方は、まずはおうちで少量で作ってみてはいかがですか?
今回は50ml程度の少量の煎り酒を作れるレシピを紹介します。
材料
・日本酒……200cc
・鰹節……7g
・梅干し……1/2粒
・昆布(乾燥)……3g
・塩……2g
ここの日本酒は、料理酒のようなものではなく、飲んでも美味しいようなお好みの日本酒を準備してください。
作り方
1.昆布は乾燥したままの状態で、固絞りした濡れ布巾で軽く拭いて汚れを取ります。側面に切込みを入れます。
2.昆布を酒に20〜30分浸けます。
昆布が柔らかくなり、旨味が酒に浸み込み中…♪
3.★を加え中火にかけ、フツフツし始めたら、鰹節を加えトロ火に。蓋せず15分。良い香りがして1/2程に煮詰ったら出来上がり!
4.ザルやキッチンペーパー等でこしたら出来上がりっ♬
下準備
・乾燥した状態の昆布を、濡れ布巾等で汚れを軽く拭きとる。
・昆布の味が出やすくるために、側面に切り込みを入れる。
1. 深型の鍋に昆布と日本酒を加え、20~30分程度浸ける。
2. 梅干しと塩を1に加え、中火にかける。ふつふつとしてきたら鰹節を加え、15分程度極弱火にかけ煮詰める。
3. 量が1/2程度になったら火を止め、ザルやキッチンペーパー等で濾したら完成!!
本来は日本酒と梅干しのみで作られていたようですが、「かつお節」や「昆布」で風味付けをしたり、塩やみりんで味を調節するのが平成流です!火加減さえ注意すれば、意外に簡単に作れますね。
これを作れれば、イイ男・イイ女アピール出来ちゃうかも~(笑)。
お取り寄せ出来る人気の「煎り酒」
さてさて、活用術をご覧になって早速試したくなった方は私だけではないはず。
まずは、インスタグラムで投稿の多かった「煎り酒」2種をご紹介します。
久原本家 茅乃舎
こちらは「茅乃舎だし」が人気で有名ですよね。だしを知り尽くした企業の煎り酒はきっとおいしいにちがいありません!
銀座 三河屋
こちらの煎り酒も、テレビや雑誌で取り上げられて大人気!なんと元禄時代創業。歴史の深い老舗です。
塩分が気になる方にもおすすめ!
煎り酒は醤油よりも塩分量が少ないながら、しっかりとしたうま味があるので、塩分が気になる方には特におすすめです!
どんな料理もおいしくなる「煎り酒」。みなさんもぜひ、買ったり作ったり、かけたり漬けたりして楽しんでみては?