出典 : @kiitoksia_

【編集部スタッフコラム】世界を旅して出会ったとっておきごはん・北欧編Part2

旅は非日常の時間と空間の中でいつも素晴らしい出会いや経験、きっかけを与えてくれる私にとって大切なもの。このコラムでは暮らすように旅しながら出会った世界のおいしいものや暮らしのスタイル、そしてとっておきのごはんについてご紹介します。今回はフィンランド・ヘルシンキへ。シンプルだけど温かさあふれる朝ごはんに出会いました。

【北欧編:Part2】フィンランド・ヘルシンキ

気ままに自分のペースで暮らすように旅をしながら、世界各地で出会ったおいしいものや暮らしのスタイル、そしてとっておきのごはんについてご紹介する、おうちごはん編集部micoのコラム。

スウェーデン「ダーラフローダ・ヴェーズヒュース」で、オーナー夫妻のやさしさとこだわりいっぱいのおいしいごはんに出会った北欧編Part1に続き、今回はスウェーデン・ストックホルムから飛行機で約1時間、フィンランド・ヘルシンキを旅します。

【編集部スタッフコラム】世界を旅して出会ったとっておきごはん・北欧編Part1

夜10時なのに、まるで昼間のような明るさ!

現地時間19時過ぎにフィンランドの首都ヘルシンキ、ヴァンター空港に到着。今回の滞在中に夏至を迎えたこともあり、22時すぎに外をお散歩すると日差しが驚くほど燦々と照り付けていて、「えっ、今何時?」と疑ってしまうほど。夏の北欧は、明るい時間が長くて過ごしやすいのも魅力の一つです。

はじめてのヘルシンキ、どの辺に泊まろう?

前回滞在したスウェーデンのホテルは、一冊の雑誌に魅せられて以来ずっと行ってみたかった場所だったので、宿泊先=旅の目的地となったのですが、今回ヘルシンキを訪れたのは蚤の市やマリメッコ、アラビアめぐりなど目的は他にありまして(笑)。

今回のヘルシンキ滞在は4泊5日。フィンランドもヘルシンキもはじめてだったので全く土地勘がなく、どこに泊まるのがいいのか見当がつかなくて……。自分でいろいろと探して見つけたのが空港からバスで50分くらいのHakaniemi(ハカニエミ)というエリアにある、とっても素敵なB&B(bed and breakfast)でした。

映画のロケ地としても有名なハカニエミ地区

到着した翌日は日曜日だったこともあり、Hakaniemen kauppahalli(ハカニエミ・マーケットホール)前の広場では、蚤の市が開催されていて朝から賑わっていました。

ハカニエミ・マーケットホール

ハカニエミ・マーケットホールといえば、映画「かもめ食堂」のロケ地としても有名な、100年以上の歴史があるヘルシンキ市民御用達のマーケット

1階にはフレッシュな野菜や生鮮食品、お惣菜などが充実しているお店や飲食店、2階にはおみやげや雑貨、服などが販売されていました。

スープ専門店「SOPPAKEITTIÖ」

ハカニエミ・マーケットホールの1階にあるスープ専門店「SOPPAKEITTIÖ」

この日は3種類のスープが提供されていて、私はシーフードスープ(10ユーロ:2016年6月時点)をオーダー。サーモンや海老などの魚介だけでなく、野菜もたっぷり入っていて私好み。ちなみにテーブルに置いてあるパンも食べ放題でこのお値段は、物価が高い北欧の中ではお得な方かなと。
※1ユーロ ≒ 120円(2019年12月現在)

ちなみに今回のヘルシンキ滞在中、最初の3泊はAirbnbで宿泊先を予約したのですが、お部屋から歩いて2分くらいのところにハカニエミ・マーケットホールがあり、さらにバスはもちろんのこと、ハカニエミにはメトロやトラムの駅もあって利便性もよく、大聖堂などヘルシンキ市内の観光地やマリメッコやアラビアのアウトレットにも行きやすい! 偶然だったとはいえ、実はとっても便利な場所を選んでいたのかも!?

Soppakeittiö Vanha kauppahalli | Facebook

JuAn Apartments

これからご紹介する「JuAn Apartments」は、ヘルシンキ滞在最終日に宿泊したJukkaさんとAnneさんご夫妻が営む1日1組限定のB&B。 

Bedandbreakfast.euというwebサイトで見つけた、最大4名まで宿泊可能なこちらのお部屋での滞在は空室の関係で1泊だけとなりましたが、私にとって忘れられない場所となりました。

JuAn Apartments | Facebook

初夏のさわやかな木々、ヘルシンキの街をゆったりと走るトラム……、窓の外に見える景色がとってもきれいで心地よくて、やさしさにあふれていて、ここにいるだけでほっとする。

まるでヘルシンキに暮らしているような気分になれる、とっても広くて素敵なお部屋に滞在できるなんて、本当に夢のようでした。

窓から差し込む日差しが気持ちいい、ダイニングルーム

JuAn Apartmentsは、JukkaさんとAnneさんご夫妻が暮らす住居スペースの1室を宿泊施設として提供しているので、キッチンはお二人が普段使用されているもの。

日差しが差し込む窓のそばには元気いっぱいの観葉植物。テーブルや棚、小物などそこにあるものすべてにヘルシンキの日常が感じられて、とっても幸せな気持ちに。

ほどよい生活感が素敵なキッチン

Anneさんは、フルタイムで働いているキャリアウーマン。どんなに忙しくても毎日お料理をされているとのことで、キッチンはきれいに片付けられており、棚にはArabia(アラビア)のコーヒーキャニスターなどのヴィンテージがさりげなく飾られていて、ほどよい生活感の中にセンスがあふれているところがとっても素敵であこがれます。

お二人からのプレゼント

ヘルシンキでの最後の夜は、仕事から帰宅したAnneさんとすっかり話し込んでしまい、気づいた時には深夜の1時を過ぎていました。

「これ、フィンランドのおみやげだから、日本に持って帰ってね!」とAnneさんがプレゼントしてくださったFAZER(ファツェル)Geishaとヘーゼルナッツのチョコレート。「明日忘れそうだから今のうちにね」と言いながらハートの蓋をあけると、誰かがいつの間にか食べてしまったのか、チョコレートがほとんど入っていなくて「Sorry……」と申し訳なさそうに謝るAnneさん(笑)。

はじめましての私のために、おみやげを用意してくださっていたお心遣いがうれしくて、笑いながらも泣きそうになりました。

シンプルだけどやさしさあふれる、とっておきの朝ごはん

翌朝、出勤前でお忙しいにもかかわらず、私のためにAnneさんが作ってくれた朝食。

フィンランドでは、一般的にトマトやキュウリ、レタスのサラダとnäkkileipä(ナッキレイパ)という硬くてパリパリとしたライ麦入りのクラッカーのようなパンなどをコーヒーとともに食べるそう。

シンプルでヘルシーでおいしい。そして何よりAnneさんのやさしさがいっぱい詰まっていて、心がぽかぽかになりました。

おいしいものを探して、また次の目的地へ

フィンランド・ヘルシンキ「JuAn Apartments」での滞在は1泊という短いものでしたが、オーナーご夫妻と過ごした夢のような時間と空間、心温まる朝食の光景は今でも忘れられない大切な思い出となり、やさしいお心遣いとホスピタリティあふれるおもてなしが私の心に強く響きました。お世話になったAnneさんへ、感謝の気持ちをメッセージに込めて……。

さて、次回は、北欧スウェーデン・カルマルに暮らす友人宅で出会ったおいしいものをご紹介したいと思います。どうぞお楽しみに!

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