出典 : @ryosayu

名脇役にもなればメインにもなる!作ってみたい、世界のスープ料理9選

毎日の食卓に欠かせない料理のひとつ、スープ。手軽に作れて、お肉や野菜などを一皿で味わうことができるスープは、名脇役にもなればメインにもなる心強い存在ですよね。いろいろな食材や味付けで作られたスープが、世界中で食べられています。そこで今回は、さまざまな国のスープ料理をご紹介。おうちで作れるものばかりなので、ぜひお試しを!

今日はどの国のスープにしましょう?

ブイヤベース(フランス)

南フランスの港町・マルセイユの名物料理「ブイヤベース」。海老や貝、魚などを煮込んだスープには魚介の旨みがたっぷり詰まっています。

もともとは、漁師たちが売り物にならない雑魚をスープにして食べたのが始まりなのだとか。それだけに、材料も好きな魚や貝、甲殻類でOKなんです。

@otn11さんは、海老、ブリカマ、ムール貝などを使い、ストウブのお鍋でコトコトと。お鍋1つで意外と簡単に作れるので、@otn11さんの作り方を参考に試してみては。

作り方

1. 海老4、5匹の頭を残して殻だけ剥き、背腸を爪楊枝で取り除く。殻も捨てない。魚(今回はブリカマを使用。タラや他の魚でも)と海老に塩胡椒を振っておく。ムール貝はよく洗い、付着している汚れを取る。ニンニクひとかけをみじん切り、玉ねぎ1/2をみじん切り。

2. 鍋にオリーブオイルを引き、弱火でニンニクの香りが出るまで火にかける。中火にし、海老と魚を両面火が通るまで焼く。海老と魚を取り出す。

3. 玉ねぎを入れて透き通るまで炒め、ムール貝、エビの殻、白ワイン大さじ4を加えて蓋をしてムール貝の殻が開くまで蒸し焼きにする。

4. 貝の殻が開いたら、ムール貝を取り出し、水600cc、コンソメ2個、ローリエ1枚入れて蓋をし、中火で火にかけ水蒸気が漏れてきたら弱火にして30分ほど煮込み、火を止めて15分ほど放置する。

5. エビの殻を取り除いたら、の魚介、3のムール貝を戻入れ、弱火で2、3分煮込み塩胡椒で味を整えたら完成。

レシピ出典:Instagram(@otn11)

ポトフ(フランス)

大きな塊の牛肉と、じゃがいも、玉ねぎ、にんじんなどを丸ごと煮込んで作るフランスの家庭料理「ポトフ」。日本でも、コンソメの素を使って簡単に作れるスープ料理としておなじみですよね。

フランスでは、ローリエなどのハーブでスープの風味を調え、じっくり煮込んで素材から旨味を引き出します。

@shima_no_ouchicafeさんの「ポトフ」もスパイス&ハーブなどで風味を調え、味付けは塩だけとシンプル。でも、これがたまらなくおいしいのだそう!

野菜もお肉もとってもやわらかくて、一口食べれば幸せな気分になれること請け合いです。

材料(4人分ぐらい)

・大根……200g
・にんじん……1本
・玉ねぎ……1個
・しいたけ……4個
・じゃがいも(中)……2個
・スペイン産ニンニク……1玉
・ブラックペッパー(ホール)……20粒 
・豚ヒレ肉塊……300g
・ローリエ……4枚
・水……1000cc
・塩……大さじ1

作り方

1. 大根、にんじん、玉ねぎ、しいたけ、じゃがいも、豚肉は一口サイズよりやや大きめに切る。ニンニクは皮を剥いて根元を切っておく。ローリエは半分にちぎる。

2. 全ての材料をストウブ鍋に入れ中火にかける。

3. 灰汁を取る。一煮立ちしたら蓋をして弱火にし、1時間ほど煮込む。

レシピ出典:Instagram(@shima_no_ouchicafe)

もしも余ったらカレー粉を入れて、スープカレーにしてもおいしいそう。ポトフリメイク術もぜひお試しを!

簡単リメイクで二度おいしい!ポトフの華麗なる変身術7選

ガスパチョ(スペイン)

スペイン南部のアンダルシア地方発祥の冷製スープ「ガスパチョ」。トマトやきゅうりなどの夏野菜や玉ねぎ、セロリ、ニンニクなどを使ったサラダのようなスープです。

火を使わないレシピもたくさん存在しますが、@cafe_uguisuさんのレシピのポイントは、赤玉ねぎ、セロリ、ニンニクを強めの火で軽く焼き色を付けながら炒めること。

なぜそうするのかといえば、ガスパチョに香ばしい風味を持たせつつ、香味野菜からの旨味と適度なコク、甘みを加えるためなのだとか。

暑い季節はもちろん、寒い季節も温かい部屋の中でじっくり味わってみたいですね。

材料

・完熟トマト……420g(今回はトマト2.5個を使用)
・セロリ……50g(約1本)
・赤玉ねぎ(無い場合は普通の玉ねぎで代用可)……160g(約1/3個)
・ニンニク……10g(約1片)
・塩……適量
・タバスコ……5滴
・Exv オリーブオイル……適量

作り方

1. 赤玉ねぎとセロリ、ニンニクは全て皮をむき、スライスにしておく。

2. フライパンにオリーブオイルを引き、スライスした赤玉ねぎ、セロリ、ニンニクを加え、中強火にて、軽く焼き色を付けるイメージで炒める。弱火でしんなりさせるのではなく、赤玉ねぎに香ばしい軽い焦げ目を付けるイメージで。

3. 2とヘタを取ったトマトをミキサーで回す。トマトはあらかじめ適当な大きさに切っておいた方がミキサーで回しやすい。

4. タバスコ5滴を加えたら、再度ミキサーで回し、味見をして塩、黒コショウで味を整えて完成。冷蔵庫でしっかりと冷やす。タバスコが無い場合は、シェリービネガーなどのワイン系ビネガーをほんのごく少量と、一味唐辛子や、少量の鷹の爪をみじん切りにした物を加えて、ミキサーで回して滑らかにしてもいい。

レシピ出典:Instagram(@cafe_uguisu)

グヤーシュ(ハンガリー)

ハンガリー名産のパプリカを使った郷土料理「グヤーシュ」を知っていますか?

グヤーシュは「牛飼い」という意味。放牧や農作業の合間に野外で作って食べられるよう、大鍋で牛肉や野菜を一緒に煮込んだのが始まりなのだとか。

パプリカパウダーを使った赤いスープに牛肉、にんじん、じゃがいもなどの野菜を入れ、じっくり煮込んで味を調えたら出来上がり。地域や家庭ごとにさまざまなアレンジもされています。

@_salon75さんの作り方は、牛肉をソテーするところからスタート。

赤ワインと塩麹で前の晩から漬け込んだ牛肉に小麦粉をまぶして、別フライパンでまずソテー。

さらに今度は、トマトペーストと玉ねぎを煮込む鍋で一緒に丁寧に炒めて、そこにソテーした牛肉とホールトマト、フォンドボー、ローリエを入れる。仕上げに大量のパプリカパウダーを入れて、煮込むこと1時間ちょい。

煮込み終わったら火を消して冷ますことで、味を十分に落ち着かせるのがコツといえばコツ。

蒸したじゃがいもにオリーブオイルと塩胡椒、エルブドプロバンスを絡めてオーブンでカリカリにグリルし、サワークリームと一緒に。

出典:Instagram(@_salon75)

こってりしているように見えるけど、食べてみると意外にもさっぱりした味わいなのだとか。

食べ終えた後もお皿に残ったスープをパンですくって食べれば、最後の最後まで幸せな時間が続きます!

ミネストローネ(イタリア)

日本でもおなじみのイタリアの野菜スープ「ミネストローネ」。イタリアでは、季節や地方によって使う野菜もさまざまで、特に決まったレシピはないそう。

@ryosayuさん家の定番は、野菜の水分だけで作る具だくさんのミネストローネ。野菜はお好きなものでOKで、パスタやオムレツのソースにアレンジしてもおいしいそう。

無水調理可能な厚手の鍋で作ってみてくださいね!

材料(たっぷり4人前)

・お好きな野菜、ハムやソーセージ、豆類……適量
・オリーブ油……大さじ2
・ニンニクみじん切り……2かけ
・トマト缶……1個

【A】
・塩胡椒……適量
・ダシダまたはコンソメ顆粒……適量
・鶏ガラ顆粒……適量
・フライドオニオン……好きなだけ
・ニンニクチューブ……2cm

・牛乳……100cc
・バター……10g

作り方

1. お好きな野菜、豆類、ハムやソーセージを用意、1cm角に切る。

2. 鍋にオリーブ油を入れ、ニンニクのみじん切りを入れ、弱火で香りが出るまで炒める。

3. 野菜類を入れ、軽く炒めたら蓋をして、沸騰するまで5~10分煮る。

4. トマト缶、Aの調味料を全部入れ、蓋をして沸騰するまで煮る。

5. 火を止めて30分蓄熱調理。

6. 仕上げに牛乳、バターを入れ器に盛る。

レシピ出典:Instagram(@ryosayu)

クラムチャウダー(アメリカ)

ハマグリなどの二枚貝や野菜を牛乳で煮たスープ「クラムチャウダー」。

日本ではハマグリの代わりにアサリを使うのが一般的ですよね。貝の旨みがぎゅっと詰まった濃厚なスープはごちそう感いっぱいです。

@ryosayuさんの「クラムチャウダー」のポイントは、バターで野菜を香り高くソテーし、薄力粉でホワイトソースを作るように炒めていくこと。さらにクリームシチューの素を加えることで、コクがアップして奥深い味わいになるそう。

生クリームを使わずに全量牛乳で作るとさっぱりした感じに仕上がるそうですよ。

材料(4人分)

・あさり剥き身……100〜150g
・ベーコン……50g
・玉ねぎ……1/4個
・じゃがいも……1/2個
・にんじん……1/4本
・かぼちゃ……1/8個(なくても良い)
・お好きなきのこ……50g
・酒または白ワイン……50cc
・バター……30g
・薄力粉……大さじ1
・水……200㏄
・シチューの素……1個
・牛乳……150㏄
・生クリーム……50cc(ない場合は牛乳で)

【A】
・塩、コショウ……適量
・鶏ガラ顆粒……適量
・コンソメ顆粒……適量
・ガーリックパウダー……適量

・仕上げのコーンやパセリ

作り方

1. 野菜を1cm角に切る。

2. 中火で熱した鍋にバターを入れ、溶けたら1を入れてよく炒める。

3. 薄力粉を入れ、さらによく炒める。

4. 酒とひたひたになるくらいの水を入れ沸騰させ、灰汁をとりながら野菜がやわらかくなるまで煮込む。

5. Aの調味料を入れ、シチューの素を入れよく混ぜる。

6. 牛乳、生クリームを入れ、弱火で10分ほど煮る。

7. あればコーンを加え、パセリを振って完成。

レシピ出典:Instagram(@ryosayu)

スコッチブロス(スコットランド)

「スコッチブロス」は肉や野菜、大麦や豆などの穀物類がたっぶり入ったスコットランドの代表的なスープです。

スコットランドでは羊肉を使いますが、@orion_okanさんは鶏のむね肉で。鶏のむね肉を茹でた後のスープに、冷蔵庫のありあわせの野菜やキノコ、水煮の豆、雑穀ごはん用のもち麦などを煮込んで作っているそう。

鶏のむね肉を茹でる際にはちょっとしたポイントが。

鶏のむね肉は、大きめの鍋に切り込みを入れた昆布1枚を入れて沸かしたお湯に入れ、長ネギの青いところと生姜ひとかけの薄切りをのせて茹で、火を止めたら蓋をしてそのまま完全に冷ますとしっとりと仕上がる。

出典:Instagram(@orion_okan)

入れる野菜は玉ねぎ、にんじん、セロリがおすすめで、冬なら大根や蕪もおいしいそう。

味付けは塩とブラックペッパー、そして好みの乾燥ハーブを少々。ものたりない場合は、コンソメを足してみてくださいね。

食べれば身体がぽかぽかとして、元気が出てくるはずですよ!

ヘルネケイット(フィンランド)

すりつぶしたエンドウ豆を煮込み、豚肉などの具材を加えて作るフィンランドの伝統的なスープ「ヘルネケイット」。フィンランド語でヘルネが豆、ケイットがスープという意味です。

お仕事で北欧を訪れることのある@retronumberさんは、フィンランドで食べて大好きになったのだとか。久々に食べたくなって作ったこちらの「ヘルネケイット」は、冷凍グリーンピース、ベーコンブロック、ローリエ、塩があれば出来てしまうそう!

作り方もとってもシンプルで、全ての材料をやわらかくなるまでひたすら煮込むだけ。ベーコンから出る出汁やグリンピースの旨みが、自然とおいしくしてくれます。

@retronumberさんいわく、そのなつかしい味わいにフィンランドの思い出がよみがえったそう。そんなふうに思い出の味を再現するのもいいですね。

トムヤムクン(タイ)

刺激的な辛さと酸味、独特の香りがクセになるタイの代表的なスープ「トムヤムクン」。トム ヤムが「酸っぱくて辛いスープ」で、クンが「海老」を意味しています。

辛さのもとは、ピッキヌーという唐辛子。また、カー、パイマックルー、香菜といったハーブ類も欠かせないのですが、手に入れるのはちょっと大変ですよね。

そんなときは@m_m.ttttさんのように、市販品を活用するのも手。こちらは「オーガニック トムヤムペースト」を使っていて、作り方は分量通りの水にペーストを溶き、具材を入れて煮込むだけです。

@m_m.ttttさんはそこに、イタリアンパセリをのせ、レモン、デンファレを飾って。本格的な仕上がりに、思わずテンションも食欲もアップしそうです!

国の数だけおいしいスープがある!

朝ごはんから夜食まで、一日中活躍してくれるスープ料理。

ほかにも、ウクライナの「ボルシチ」やドイツの「アイントプフ」、中国の「酸辣湯」など、世界にはまだまだおいしいスープがたくさんあります。

旅先で食べた思い出の味を再現するも良し、行った気になって味わうも良し! ぜひ、世界のスープをおうちで楽しんでみてくださいね。

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