
ダイエットは立春過ぎから!
再度の緊急事態宣言で不要不急の外出自粛が要請される中、私もボストンでほぼステイホーム。そろそろコロナ太りが気になってきました。
今年はボストンも比較的暖かいとはいえ、それでも寒い中をウォーキングに出かける気になどなかなかなりません。運動不足が否めないうえ、「おいしいもの食べてストレス解消~」などと言っているわけですから無理もありません。
ダイエットを考えているひとの多くが「さあ始めるぞ!」と意気込むのは、年が改まった新年になるタイミングかと思います。気持ちも新たに何か始めたいと思うことの一つですよね。
2022年も1か月が経ちましたが、ダイエットを始めたかたですでに成功したというかたは少ないのではないでしょうか。もちろん1か月では結果は出にくいと思いますが、成功しない理由はそれだけではありません。
寒い時期はエネルギー(気)をたくさん消費します。冬眠する動物と同じというわけではありませんが、人間も冬はたくさん必要となるエネルギーをからだに溜め込んで備えようとします。そのため冬太りが起こってしまうのです。
逆に春になると、からだは冬に溜め込んだ老廃物などの要らないものを排出してデトックスしようとします。このタイミングに合わせてダイエットを始めればスムーズに成功しやすいと言われています。中医学(薬膳)は陰暦で季節を考えるので、まだ寒さが残る時期ではありますが立春が合図、今年は2月4日です。
そこで今回は、高タンパクでありながら低脂肪低カロリーなタラを使ったヘルシーなダイエットレシピをお届けします。

▲日本と同じ大きさの白菜がこちらで手に入らないため、食材の写真はイメージです
運動不足が続くと筋肉がやせていってしまうため、筋肉作りに必要なタンパク質は欠かせません。筋肉がやせるということは代謝が落ちるということ。タンパク質を無視したダイエットでは痩せないスパイラルに陥ってしまいます。
タラは薬膳でも気や血を補う食材とされているため、まだ寒さが残るこの時期でもエネルギー切れにさせない優秀食材です。
合わせた食材は、白菜とわかめ。
白菜は胃腸をケアし、食べ過ぎたときなどの胃熱を鎮め、むくみや便秘にも効果的。わかめも便秘やむくみによく、老廃物を排出する働きがあります。白菜で胃腸をケアすることで、老廃物がたまりにくくむくみを寄せ付けないからだにし、すでに溜まってしまっている老廃物はわかめで排出する、という組み合わせです。
あっさりしすぎて食べ応えがないのでは? と思うかたもいらっしゃるかもしれませんね。そこは梅干しとごま油が良い仕事をしますのでご安心を。
いつにも増して簡単なこのレシピ、個人的にはわかめのとろりとした食感が気に入っているのですが、みなさんにもぜひ作ってみていただきたいです。
【2月のからだケアレシピ】タラと白菜、わかめの蒸し煮 梅ごま風味

材料(2人分)
・タラ(すき身)……2切れ
・白菜……200g
・乾燥カットわかめ……3つまみ
・梅干し(塩分8%くらいのもの)……2個
【A】
・しょうゆ……大さじ1/2
・酒……大さじ1/2
・みりん……小さじ1
・ごま油……大さじ1
・塩……少々
作り方
1. 白菜の葉は大きめの一口大、茎は1cm幅で適当な長さに切る。わかめは戻して水分をきる。梅干しは種を取って軽く刻み、Aとともによく混ぜ合わせる(ごま油を乳化させるように)。


2. フライパンの中央にタラを置き、周りに白菜の茎、その上にわかめをのせ、梅入りのAを全体にまわしかける。強火にかけ、沸いたら中火にして3分蒸し煮し、白菜の葉と塩を加えてさらに3分ほど蒸し煮する。
※テフロン加工ではないフライパンを使う場合は、タラを入れる前に分量外のごま油少々をひく。


3. タラが崩れないよう取り出して器に盛り、白菜とわかめは全体を混ぜてから添える。

白菜が多すぎると水っぽくなるのでご注意くださいね。
わかめは3つまみを戻して写真の量です。乾燥わかめを軽量しても1~2gくらい。わかめの量は多少の差があっても味に影響しません。
今月も胃腸ケア!
ダイエットには運動も必要ですが、食養生として先月に引き続き胃腸ケアを意識してください。特に水太りタイプは、胃腸が弱いかたに多いです。胃腸が弱く水はけが悪いひとは胃腸の冷えが原因の場合もあります。
普段から温かいものを食べる(飲む)よう心がけ、このレシピを作る場合は梅ごまだれにおろし生姜をプラスしてみてください。