「STAUB × minä perhonen Forest cocotte(フォレストココット)」
料理がおいしくなる鍋として3つ星レストランをはじめ、世界中のご家庭で愛用されている人気の鋳物ホーロー鍋STAUB。
おうちごはん編集部にもファンが多く、これまでもその魅力について度々ご紹介してきましたが、このSTAUBで作る料理のおいしさや楽しさをもっと多くの方に知っていただきたい、そのきっかけになればとの想いから、2021年3月31日「STAUB × minä perhonen Forest cocotte(フォレストココット)」が発売されることになりました。
日常に寄り添い北欧文化との深いつながりを象徴したデザインが特徴で、国内外で高い評価を受けているデザイナー皆川明さんによって設立された「minä perhonen(ミナ ペルホネン)」とのコラボレーション。
ものづくりへのこだわり、高い品質にこだわり丁寧にものをつくりあげるという姿勢、そして生活に長く寄り添っていること。
同じ哲学が息づくこの2つのブランドが出合い、ミナ ペルホネンの描く空想の世界をストウブの技術で表現することによって想いが形となり、フォレストココットは誕生しました。
デザインに込められた想い
蓋の上部には、森の中で枝を広げたくさんの果実を実らせる大きな樹。そこには鳥たちが集い、果樹をついばんで楽しく食事をしたり、ゆっくり羽を休ませている風景が描かれています。
みんなで食卓に集い、料理を楽しむという穏やかな日常の景色そのものが描かれたフォレストココットのデザインには、料理とともに食卓が楽しいものであってほしいというストウブとミナ ペルホネンの想いが込められています。
気になるフォレストココットのラインナップは?
3月24日より先行発売されたアイテムは、フォレストココット ラウンド20cm・オーバル23cm、フォレストホットプレート ラウンド20cm・オーバル23cmで、カラーはフォレストココットの世界観を表現するのにふさわしいバジルグリーンとグレーの2色。
蓋の裏には、食材の旨みを含む水分を循環させるSTAUB独自の “システラ” という小さな突起が付いており、素材本来のおいしさを最大限に引き出します。
また今回は、フォレストココットが生み出す温かみのある雰囲気に合わせて、”run run run” "sora check"の2柄で制作された、ミナ ペルホネン ノブミトンと鍋敷きも発売されます。取り扱い店舗など詳細については、STAUBのホームページをご覧ください。
フォレストココットの開発秘話
先日開催されたプレス向け発表会ではデザイナー皆川明さんのトークショーも行われ、今回のコラボレーションのきっかけなど開発秘話や、普段からSTAUBを愛用されている皆川さんのおすすめ料理などとても興味深いお話を伺うことができました。その中から一部ご紹介したいと思います。
ーー皆川さんが普段からSTAUBをお使いだったと伺ったのですが……
そうですね。普段会社ではオーバルの27cmを使っていて、10人くらいで食べる時にメインディッシュとしてお肉を焼いたりですとか、大きな魚を調理したりしています。家では今回発表された23cmのオーバルを使っています。
やっぱりオーバルを使う一番の利点というのは、魚がきれいにおさまるということ。特に一尾でもしっかり入るので最初に蓋を開けた時の感動というか、それが味わえるというのはオーバルの良さなのかなと思いますね。もちろんお肉も豚ヒレ肉とかすごくおいしいので使うんですけど、お鍋の中で切り分けできたりするのでお肉もお魚も両方とっても使い勝手がいいですね。
ーー昔、皆川さんは魚市場で働かれていたことがあるそうです。
ーー春になるとこういうお料理作りたいなどありますか?
きんきって赤いお魚と菜の花と新じゃがを一緒にあわせてココットで蒸し焼きにするとおいしいかなと思います。あと今ふと思うのは、ちょっとだけ今の季節だとほたるいかの苦みもあわせるとおいしいかもしれないなと。
ーーオリジナルのココットを作ってみようというアイデアが浮かんできた背景は?
メインディッシュとしてテーブルに置く時に、そこに景色があると何か食卓というものがより豊かに目が楽しめるというか、そんなことを思って、ぜひそんなことができたらいいなと。もしかしたら個人的な希望が大きくありながらご提案させていただいたという感じですね。
ーー長く使えるものというのは、普段皆川さんの生活ではやはり大きくあるものなのでしょうか?
そうですね。まず生活の道具は選ぶ時にその時にすごく出会った感動があるかということと、それがずっと長く自分の暮らしの中に残るかということを考えるので、基本的にはあまり思いつきでということはなくて、だいたいお皿とか買う時はどんな料理が合うかとかこの器だったらこんな料理とかどんな場面で使えるかなということを考えます。
ーー開発チームとの打ち合わせは、いかがでしたか?
金型を作る時は線の太さがとても重要になってくるので、僕の原画だとやや細かったり鳥の顔の表情も凹凸をどちら側を凸にするのかという問題を、開発の方と最終打ち合わせしました。鳥の顔により愛らしさが残るようにするにはどうすればいいかなど、現地で直接顔をあわせて話せたということは、とても今回のクオリティーにつながっていると思います。
ーー皆川さんはフランスのストウブ工場を訪れて、フォレストココットの開発チームと直接お話されたとのこと。全ての人に向かって木が生えているようにしたいという皆川さんの想いがSTAUBの技術で立体に表現され、その日の鍋の置き方でほんのちょっとずつ向き合う景色が変わります。
ーーSTAUBで作る料理やその魅力、フォレストココットについて
食材の並べ方や入れていく順番、この野菜からは水分をもらおうとかこの野菜からは香りをもらおうとか食感をもらおうとか、なんだかパズルをするような感じで。そしてメインのお肉やお魚の塩気や旨みを鍋の中でみんなが相談し合うようにまとまっていく感じが、僕が一番STAUBを使っていておもしろいな、素材同士がお互いに何か引き出しあうんだなと。とても新鮮だし楽しいですね。
今回のコラボレーションによって生まれたフォレストココットは、できればご家庭でおいしい料理を作って味わうだけではなくて、こういう景色が食卓にあったということがみなさんの記憶に残るようなものになるといいなと思います。
ーーSTAUBを大切に思う気持ちがひしひしと伝わってくる素敵なエピソードを伺いながら、ますます皆川さんのお人柄に魅了されてしまいました。
日々の暮らしに、長く寄り添う
今回発売されるフォレストココットには、チリビーンズやりんごとさつまいものタルトなど素材の旨みや甘みが楽しめるミナ ペルホネン監修レシピが付いています(数量限定)。
フォレストココットが彩る食卓の景色、何気ない日々の暮らしが楽しいものでありますように。