
栗は料理にも大活躍!
秋の味覚といえば「栗」!
この時期になると、スーパーでも生の栗を見かけるようになりますよね。
栗というと、モンブランや栗羊羹など、栗スイーツを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、海外ではソースなどでも頻繁に使われるほど料理でも大活躍する食材なんです。
秋の味覚を味わう定番料理「栗ごはん」をはじめ、煮物やスープなどにしても美味しい! 栗が美味しい季節に作りたい栗料理を集めました。
おうちで栗の下処理をしてみよう!
生の栗を料理に使うときには、下処理が必要です。
この下処理が難しそう……と生栗を買うのをためらってしまう方も多いのではないでしょうか。
もちろん、下処理の済んだ栗も売られていますが、これが意外と値段がはってお財布には優しくない……。
そこで今回は、おうちでも出来る簡単な栗の下処理の方法をご紹介します。難しそうだと思っていた栗の簡単な下処理は、意外にシンプルでした。
今年の秋はおうちで下処理をして、栗を思う存分楽しみましょう!
◆熱湯に漬けておく
鬼皮(栗の硬い皮)がついたままの栗が入った鍋に熱湯を注ぎ、ひと肌くらいの温度にお湯が冷めるまで漬けて置いておきます。すると、包丁もするする入るぐらいに鬼皮が柔らかくなり、簡単に皮をむくことができるようになるんです。ついでに渋皮もぺロッと取れるので、初めてチャレンジする方でも簡単に下処理ができます。
むいた栗は、塩分濃度1%の塩水で15分ほど浸けると、変色を防ぐことができ、ついでにアク抜きもできちゃうので一石二鳥です。
◆圧力鍋とオーブンを使う
1. 栗に切れ込みを入れます。
包丁の握り近くの90度のところ(鬼刃?)を使うと簡単です。
2. 鬼刃で入れた切り込みを広げます。(手を切らないでねー)
3. お手持ちの圧力鍋2センチに水をはり、お蒸かしを仕込みます。沸騰後10分加圧します。火を消したら、圧が抜けるまで放置。
4. 火傷に気をつけて、アルミホイルの上に蒸し栗を置き、オーブントースターで10分。
5. 柔らかければ出来上がり。ビジュアル的には、少し割れ目が広がります。親指と人差し指で、割れ目の端を強く圧迫すると2分割。
この方法だと、皮を手でつるっとむくことができます。しかも、ゆでる下処理よりも栗の味が引き立つんだとか。おうちに圧力鍋とオーブンがある方は、こちらの方法がオススメです。
◆栗皮むきの専用アイテムを活用する
栗の皮をむくための便利な専用アイテムもあります!
とはいえ、1年で栗が出回る季節にしか出番がないということで購入を躊躇される方も多いようですが……実際に専用アイテムを使った方々は、その便利さんに感動しているようです。
「栗の皮をむく」ということに特化して開発された専用アイテムなので、驚くように皮がむけるんだそう。便利アイテムをうまく活用すれば、もう栗の皮むきも怖くないかも!
むいた栗の保存方法
むいた栗は、冷蔵で2~3日の保存が可能。しかし、日が経つにつれて甘みと風味が落ちてしまうので、たくさんの栗が手に入ったときには、冷凍保存するのがおすすめです。
冷凍保存なら、栗の甘みと風味を保つことができ、使いたいときにもすぐに使えて便利です。
栗のうま味が詰まった料理を楽しもう!
栗の下処理が終わったら、後は栗をおいしく食べるのみです。
スイーツとしていただくのも美味しいのですが、今回は栗のうま味がギュッと詰まった料理をご紹介します。
いっぱい栗を楽しんで、食欲の秋を楽しみましょう!
定番の栗料理「栗ごはん」
栗を使った定番料理といえば、栗ごはんですよね。
しゃもじでも崩せるくらいに柔らかくなった栗とご飯は、秋の味覚を感じる最高の美味しさ! もう、たまりません!
ほんのり塩ゴマを振りかけると、栗の甘みが引き立って箸が止まらなくなってしまいます。
残った栗ごはんで作る「栗のリゾット」
栗ごはんを作りすぎちゃったという場合は、リゾットにしてみてはいかがでしょうか?
栗ごはんにコンソメスープとたっぷりのチーズをかけるだけという簡単リゾットは、栗ごはんとは違う栗の良さを見つけ出してくれます。
さらにキノコをプラスするのもおすすめ。食欲の秋を存分に楽しめますよ。
もちもちとホクホクが美味しい「栗おこわ」
もち米を使った栗おこわ。栗の下処理さえクリアしてしまえば、蒸し器を使わなくても炊飯器で手軽に作ることができます。
もち米のもちもち感と、栗のホクホク感が美味しい! シンプルな料理だからこそ、栗の美味しさをしっかりと味わうことができます。
甘くてほっくりが美味しい「栗の煮物」
じゃがいものように甘くてほっくりとした栗は、鶏肉との相性もよく、煮物にもぴったり。根菜類やキノコ類と一緒に煮込めば、秋の味覚をたっぷりと感じられるほっこり美味しい煮物に仕上がります。
ほろ苦さが癖になる「栗の素揚げ」
こちらは栗の素揚げ。渋皮のついた栗を油で揚げるだけというシンプルな料理ですが、秋の晩酌には最適のお供です。
少し苦みのある渋皮は、揚げることでパリッとた食感に。渋皮は、お茶に多く含まれる成分の「タンニン」を多く含んでおり、脂肪燃焼を促進する効果があるそう。抗酸化作用もあるため、美容効果も期待できそうですね。
せっかくの旬の食材なので皮までいただいてみましょう。
そうめん衣の「栗の天ぷら」
一瞬、いが栗かと思ってしまうビジュアルのこちらは、栗のてんぷら。
まわりに短く折ったそうめんを衣としてまぶして揚げた栗のいがは、本当にキュートですよね。栗の甘さとそうめんの塩気が絶妙にマッチしていてやみつきになる味なんだとか。夏のそうめんが余っている方はぜひ試してみてください。
実は相性抜群!?クセになる美味しさの「栗カレー」
栗をカレーに入れると、コクと風味が増して、いつものおうちカレーの味に深みがプラスされます。焼き栗を使えば、食べたときに焼き栗の香ばしさと甘みを味わうことができ、ホックリしていて大人も子供も楽しめるカレーになります。
旬の秋の味覚と一緒に「栗のクリームパスタ」
栗を使ったクリームパスタ!
クリームソースと栗を一緒に煮詰めると、栗の風味がクリームに移り、上品な味のパスタに仕上がります。クリームソースと栗の相性はやみつきになるぐらい美味しいので、パスタだけではなくグラタンやシチューにしてみても楽しめますよ。
栗とジビエの相性もバッチリ!「栗とカモのミートソースパスタ」
こちらは、栗とカモのミートソースパスタ。
栗とジビエの相性は抜群。高級フレンチでも、ジビエ料理には栗のソースを合わせるくらい、ジビエを引き立ててくれるんです。ジビエの香りがついた栗は、良いアクセントになります。
ホッと一息つきたいときに。「栗のポタージュ」
栗本来の優しい甘みは、ポタージュにするとこれまた格別です。口いっぱいに広がる栗の優しい甘みは、ほっと一息つくときや秋の読書のときにも最適。
秋の味覚のさつまいもやかぼちゃも一緒にポタージュにしてあげると、秋のうま味をたっぷり味わえますね。
秋の食欲を満たしてくれる栗料理!
スイーツ以外で楽しむ栗料理はいかがでしたでしょうか?
すこし手間を加えて、自分で下処理をしていただく栗料理は、また一段と美味しく感じるのではないかなと思います。
ぜひ今年の秋は、おうちごはんで栗料理を楽しんでみてくださいね。