
ビーフンとは?
紀元前220年頃に中国南部で生まれたビーフンは、主原料にコメ粉を50%以上使⽤し、めん状に加⼯したものの総称。日本に初めて伝わったのは明治時代で、第二次世界大戦後に家庭でも食べられるようになったと言われています。
ビーフンは、お米をすりつぶして米粉を精製し、水を混ぜ合わせて、蒸す・冷やす・乾燥させる工程を経て、 できあがります。 (中略)
実は、ビーフンとパスタは、製造方式が同じです。
「押出し方式」といって、トコロテンのように、生地を穴の空いた板から圧力をかけて押し出して、 めんにする方式をとっています。
ただ、ビーフンには「蒸す」加熱工程があり、パスタにはありません。その後、乾燥させるのは同じです。
お米の麺ならでは香りと旨み、もっちりとした弾力のある食感が特徴で、中国南部をはじめ台湾や東南アジアでは日常的に親しまれているビーフン。グルテンフリーなので小麦を使っためん類の代替品として利用でき、低GI食品としても注目されています。
※低GI食品……糖質の消化吸収がゆるやかな性質を活かして、エネルギーの消費に対するエネルギー源の供給ペースをコントロールしたい際に有効な食品。
出典:ケンミン食品株式会社
アレンジいろいろ、ビーフンのおいしいレシピ
イカと青ネギの焼きビーフン
タウリンを豊富に含んだ「イカ」と
βカロテンを多く含む「青ネギ」
粘膜や皮膚を健康に保つ働きがあり
油と一緒に摂ると吸収率が上がります!
ナンプラーがほのかに香る、疲労回復にもおすすめなイカと青ネギの焼きビーフン。
最後に軽く煮込むので、ビーフンのゆで時間は短めにするのがポイント! 麺のゆであがり30秒前に油を入れることで、麺同士が引っ付きにくくなります。
ビビンバ風焼きビーフン
牛肉と野菜を炒めてコチュジャンで味付けした、ピリッと辛いビビンバ風の焼きビーフン。
最後に合わせた炒り卵との相性もよく、ボリューム満点でお弁当にもぴったりです。
ビーフンのエスニック和え麺
彩り豊かなたっぷりの野菜とともにいただく、ビーフンのエスニック和え麺。
ナンプラー、酢、オイスターソース、メープルシロップを混ぜ合わせたタレとごま油を仕上げにかけて。野菜とビーフンを和えながら召し上がれ。
アジアン汁ビーフン
ナンプラーがほのかに香る鶏がらスープでビーフンを数分煮て、酒蒸ししたチキンと海老、パクチー、ニラ、レッドアーリーを添えて。
トッピングがおいしさを引き立てる汁ビーフン。お好みでレモンやライムを絞ってさわやかに。
海老団子のトマトビーフン煮込み
中国の家庭料理「番茄蝦滑粉絲煲」
というトマトと海老の春雨煮込みを
ビーフンで再現しました。
ビーフンの良いところは具材の
おいしさや旨味を吸うところです。
それを活かすためにお湯であらかじめゆでずに、
スープの中でビーフンを煮込んでいきます。
寒い季節にぴったりな、お鍋ひとつで作れる海老団子のトマトビーフン煮込み。
トマトのグルタミン酸とかつお節のイノシン酸で顆粒だしを使わなくても味に深みを出すことができ、具材の旨味をたっぷり吸ったビーフン、プリプリ食感の海老団子とともにおいしいハーモニーを奏でます。
カルボナーラビーフン
牛乳と卵で作った濃厚なソースが細麺に絡んで、とってもおいしそうなカルボナーラ。こちらはおなじみの味付即席麺、ケンミン焼ビーフンを使ったレシピなんです。
卵が固まってダマになったり、自分でカルボナーラを作るのはちょっとハードルが高そうですが、卵液にオリーブオイルを少し入れると乳化の作用でダマをおさえることができるとのこと。調味料要らずで失敗なく作れるので、初心者さんにもおすすめです。
買い置きしておくと便利
料理のジャンルを問わず様々なアレンジが楽しめるビーフンは、乾麺なので常温で長期保存することができ、また細麺なので茹で時間も短く、忙しい時も手早く調理できるのも魅力。
普段からストックしておいて、日々の食卓でぜひ活用してください。